介護食士は介護士と何が違うのか

介護職の種類が段々と増えて、一般的に言われる介護士と何が違うのかがわかりづらくなってきました。介護食士は介護士とどのような点が違うのかがわからずに悩んでいる人もいるでしょう。介護食士は要介護者けの食事を提供できる能力を持っていることを示す認定資格です。1級から3級に分かれていて、講習を受講して介護に向いている食事の基本的な知識と実習による介護食調理のスキルを身に付けることで認定を受けられます。3級は調理師としてのスキルを学ぶ面が大きいですが、2級や1級になると要介護者の容態に応じた献立を作るためのスキルや、栄養状態を判定するためのノウハウも身につけることが可能です。

介護士は介護食士と違って身体介護や生活介助のスキルを持っている介護職です。逆に介護食士は必ずしも身体介護のスキルがなくても問題はなく、講習の間で基本的な知識を付けただけの人も現場で活躍しています。介護食士は直接的な身体のケアではなく、食事という角度から高齢者をサポートするのが仕事だからです。

高齢者になると食べ物を噛んだり飲み込んだりする機能が低下してしまって食事をしづらくなります。胃腸が弱って消化吸収の機能も低下していることが多いので、消化しやすくて必要十分な栄養を摂取できる介護食を作ることが大切です。介護食士は介護食の考案や調理に特化しているのが特徴で、食事や料理に興味がある人にとって魅力的な職種として注目されています。