介護食士は全国調理職業訓練協会が主催している民間資格です。この資格を取得することで、咀嚼が困難になった要介護者などのための、適切な介護食に関する知識があることを証明できるようになります。調理専門学校などが開催する講習会を受講し、一定期間勉強すれば受験が可能です。介護食士を単独で取得しても、何かの職種で活かすことは難しいと言えるでしょう。そのためまずは調理師や管理栄養士、介護士などの資格を取得するのをおすすめします。
それから介護食の知識を身に付けるために、介護食士の資格を取得するようにしましょう。そうすることで、介護食士の資格を活かせる職業につくことが可能です。例えば、高齢者施設の厨房で調理師として働くことができます。この場合、利用者それぞれの咀嚼の力に合わせて食材の大きさを考える際に資格が役立つでしょう。また、管理栄養士として高齢者施設で働く場合は、病気で食事制限がある人のための適切な代替メニューの考案などに資格を活かせます。
高齢者施設で介護士として働く場合も、調理師の場合と同じように仕事で介護食士の資格を活かすことが可能です。さらに介護士は訪問介護の際に、訪問先で食事の提供が必要になる場合もあり、このような時にも介護食士の資格は役立つでしょう。高齢者施設などの介護関連の施設では、食事は外部委託することも多くなっています。そのため委託先の調理場で働き、資格を活かして介護食を作るというパターンも考えられるでしょう。どの職業の場合でも、介護食を通して要介護者の健康をサポートするために役立つ資格と言えます。